コラム

大企業が搾取出来る時代は終わる|メタップス「pring(プリン)」から考えてみた

「大企業って何故儲かるのでしょうか?」

人員がいるから、体力があるから、ブランドが強いから・・・たくさんの意見が出てくるでしょう。

ズバリ、大企業が儲かる理由は、有名だからです。

「誰もが知っている会社だからこそ、その会社のものは良い商品に違いない。」

そんな信頼を求めて、多くの人は大企業の商品を求めます。

しかし、それらの商品は必ずしも大企業が作っているわけではありません。

トヨタの自動車は、「TOYOTA」という御旗の元に何十、何百も超える会社が連なっています。そんな彼らが鍛えた技術・商品が世間の目にふれる時、そこに名前はありません。

大手企業が名前を価値として、技術力のある会社から搾取しているケースはたくさんあります。

「大手企業を通して販売するから、20%の利益を乗せる。」こんなことはどの業界でも当たり前のことです。だから大手企業は儲かるんです。

しかし、そんな時代もそろそろ終わるだろうなぁ。と、メタップスの「Pring」を見て感じました。

この記事の内容

  • QR決済プラットフォーム「Pring」の衝撃
  • 大手が中抜きすることで、ユーザーメリットは下がっていく。
  • 付加価値を生み出せない大手企業はこうして淘汰されていく。

QR決済プラットフォーム「Pring」の衝撃

メタップス、QRコード決済手数料「0.95%」業界最安値の衝撃 —— キャッシュレス化の起爆剤になるか

この記事を見た時、結構な衝撃を受けました。

既存のQR決済サービスのほとんどが、決済手数料3%です。

対してPringはわずか0.95%、後発サービスだとしても、設置を検討している店舗にとって非常に魅力的なサービスとなります。

毎月の売上高が500万円の店舗であれば、Pringと既存QR決済サービスの手数料差は10万円以上となります。小売店等の薄利多売店舗にとって、選ばない理由が見つかりませんね。

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大手が中抜きすることで、商品は高くなる。

何故既存QR決済とPringでこれほどの差が生まれるのでしょうか?

1つの理由としては、「中抜き」です。

QR決済を店舗が行うためには、専用の端末を店舗に置く必要があります。既存サービスの多くは「QR規格作成元」+「決済会社」+「販売代理店」で山分けをしています。

規格を作ったよ!+お金の管理するよ!+営業するよ!と3社が集まって協業して、チャネルを広げようとしているようなイメージです。

しかし、結果としてユーザーは3%の手数料を払う必要があります。色々な会社が介入しているからこそ、費用が高くなるのは当然ですよね。

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付加価値を生み出せない大手企業はこうして淘汰されていく。

インターネットの出現により、大手企業のブランド、安心性の影響力は次第に薄れてきています。

良いものがあればインターネットでまたたく間に拡散され、クチコミの評価が信頼の証となります。

そうなると、チャネルやブランドを強みとしている企業の存在って消費者にとってはむしろ邪魔になります。

これは出版業界にも起きている流れです。

出版社が出した本を購入したとしても著者に入るのはわずか数%。残りは出版社や取次が利益を貪っていきます。

インターネットにより、商品を作った人間や、サービスを提供している会社の”顔”を見ることが出来るようになりました。

最近流行りのブロックチェーン技術が今後ますます普及することで、”信頼性”もより高まり、生産者→消費者へダイレクトに流通する未来を想像することは難しくないでしょう。

ただ取り次ぐだけ、付加価値をつけずにあぐらを書いている大企業は、こうして淘汰されていくんでしょうね。

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