こんにちは、でゅお(@duolog)です。
アフィリエイトを始めて、SEOやサイト制作が楽しくなり、氷犬さん(@icedog_410)経由にてWebマーケティング会社に転職してはや1年が経とうとしています。
↑※1年前に書いた転職エントリ
最近は、やれコロナやら、やれGoogleアプデだという事で、SEOアフィリやブログの人口が減っているんじゃないかなと思っています。
その一方で、びび(@kaeru_sippo0201)さんやうーた(@u_ta_kasou)さんのように、副業ブログの運営経験を活かしてWebマーケティング会社に転職して、楽しそうに働いている方が増えましたね!
ぼくも、副業アフィリ→本業SEOという形で転職し、約1年間働いてみて、大変だったなぁと思うこと。学びになったなぁと思うこと。たくさんありました。
何度も書いていますが首尾一貫して「Webマーケティングの仕事をはじめて良かった」と感じますし、人生でとても良い選択だったなと思っています。(氷犬さん(@icedog_410)には頭が上がりませんm(__)m)
そこで、今日は「どんな仕事をしているのか」「何を学べるのか」など、実際に1年働いた中ででゅおが感じたことを中心にまとめていこうと思います。
面白い業界なので、この記事を見て興味を持ってもらえると嬉しいなと思います。
Contents
主な業務の内容など
ぼくは今、企業へのコンサルティングセールス業務、プロジェクトの設計や運用、分析などのコンサルタント業務の大きく2つをやっています。
セールス業務
- Webマーケティングの課題、与件整理
- 顧客折衝
- プロジェクトのプランニング
コンサルタント業務
- サイト分析(GA,サチコ,Ahrefs等)
- 施策案整理/作業設計
- プロジェクトマネジメント・ディレクション
- レポーティング(Google Data Portal、パワポ等)
加えて、社内のツール作成や商材開発など、本当に様々な事を経験しています。
お客様はSEO文脈のインバウンドリードが中心で、主にコンバージョン改善やトラフィックの増加を目的にプランニングや実装支援を行います。
一昔前だと、「こういうコンテンツを○本作りましょう。」とか「リンクを何本仕込みましょう。」といういわゆるハック的なソリューションもあったようですが、そうした手法はどんどん費用対効果が悪くなっています。(効果がないものもある。)
そのため、
- 顧客はサイトで何を達成したいのか?
- どんなユーザーを集めたいのか?
- どういう効果を期待しているのか?
などの状況をヒアリングした上で「依頼された価値を出せるかどうか?」という観点で、プランニングをすることが多いですね。
話を聞いた上で、効果やバリューが出せなさそうなサイトに関してはお断りすることもあります。
SEO”だけ”のWebマーケティングは厳しくなっている
2020年現在「SEO”だけ”でWebマーケティングを考えるのはかなり難しくなりました。」
アフィリエイトをやっている方ならご認識されていると思いますが、2019年~2020年で特に個人、中小企業のオーガニック検索市場は更に厳しくなっています。
適切なキーワード設定、即したコンテンツ、権威性、良質なリンク・・といった様々な品質が高いサイトでなければ、そう簡単に競争には勝てません。
そのため、最近はSNSや有料広告、解析、CRO(コンバージョン改善)、LP改善などのソリューションを複合するケースが増えています。
どんなスキルやツールを学ぶのか。
基本的に、業界のトレンドや動向はキャッチアップが前提です。
それに加え、個人アフィリサイトではあまり優先度の高くないステータスコードや画像といったテクニカル施策、共起語ツールを使ったKW分析コンテンツの知識が必要となります。
https://textmining.userlocal.jp/
加えて、SEO専用のツールはもちろん、ヒートマップツールやYouTubeAnalyticsやソーシャルリスニング(SNSのトレンド分析)等Webマーケティングに役立つツールはかなり広範囲で利用します。
ただ、データはあくまでデータなので、ツールを使える。よりデータをどう読み取り仮説を立てるかの方が重要ですね。
ぼくも、最近はウェブ解析士というWebマーケティングを体系的に学べる資格を取りました。座学で手法をインプットし、実務でアウトプットし検証する。というのを繰り返すのはとてもおもしろいですよ!
Webマーケティングコンサルティングの面白いところ
一番面白いのは、施策や選択肢の自由度です。
例えば、「サイトを徹底的に分析し、UXや技術的な課題を改善しトラフィックを大幅に増やす」のが得意な人もいれば、「定量的に課題ページを見つけてA/Bテストを回してCVにつなげる」のが得意な人もいます。
単純にCVを稼ぐのであれば、LPを作成しリスティングを作るのも良し。GAで分析しながらCVユーザーを特定し、属性の近いユーザーを集客するも良し。
このように、「目的に合わせて適切なアプローチを考え、改善につなげる」というのがかなり面白いところなんじゃないかな~と思います。
ブログの経験って役立つ?
アフィリエイトの経験がある人は、わからないことをググりつつ、競合調査し、良質なコンテンツを作り、振り返り、収益化する・・というマーケティング・プロセスを通しでやるので、業務にもかなり密接に関わります。
そのため、ブログを立ち上げて、自分でコンテンツを入れてアフィリエイトで成果を出した経験のある人はかなりアドバンテージがある業界だと思います。
正直、業界全体で見ると、Webマーケティング系のコンサルといいつつ、サイト制作の経験すらない人も少なくありません。
ましてや、副業アフィリエイター・ブロガーのように業務時間外を使ってWebマーケティング人にとってはご褒美みたいな環境です。
ぼくは入社初日に「Ahrefs使ってサイト分析して!明日商談行くから」と言われ「こんな仕事しながらお給料頂いて良いのでしょうか?!」とニヤケ顔で返した覚えがあります。
そのため、ブログをやることを楽しんでいる人には、ぜひ来てもらいたい業界ですね。
月に数万円しか稼げてないけど、役に立てるの?
結論、Webマーケティングの業界にて、月数万円でも自分で試行錯誤して仕事を作った人は、役に立てると思います。
私も企業サイトのコンサルティング経験をする過程で、一番大切なのは「Webサイトをミクロとマクロの両軸から分析して出た仮説をやり切れること」だと考えています。
これって、アフィリエイト等サイトを運営する人は必ず考える事かと思います。今の自分のサイトには何が足りなくて、何が強みか、そんなことを考えて試行錯誤した経験はかなり役に立つと思います。
加えて、仮に必要なスキルがあるとすれば「営業経験やWebに関する体系的な知識」ですね。
企業のWebマーケティングは、一人の担当者ではなく、複数人で動いていることがほとんどです。その中で効果的に施策を進めるためにどうコミュニケーションを取ればよいのかを考えるのは営業スキルが必要と言えるでしょう。(ソリューション営業経験とかは相性良いと思います。)
加えて、Webに関する基礎的な知識や、コーディングの経験もあるとより良いです。
とはいえ、これは僕がWebマーケティングのコンサルティング会社で働いているからこそ、感じるスキルかもしれません。
「サイトを制作は好きだけど、多くの人とコミュニケーション取るのは疲れる…」という人は支援会社よりもメディア運営会社の方が向いているかもしれませんね。
本業の知識は副業で活かせたりする?
かなり気になるのが、このテーマなんじゃないかなと思います。(笑)
結論から言うと、「役立てます」し「副業の幅が広がる仕事」だと思います。
僕がいる会社でも8割くらいが副業やっているイメージですね。
Webマーケティングという仕事の特性上、様々なCV導線を知れますし、利用できるツールの幅が増えていくので、そのスキルはそのまま個人に身につきます。
ただ、SEOアフィリエイトをあえてやるべきかというと、少し微妙です。
SEOはコスパの良い施策ですが、競合性の高いキーワードで勝負をしようとすると疲弊のほうが増えるので、競争性の高いジャンルで勝負するのは微妙だなと思います。特に最近はアプデによって、サイトを資産化するのがとても難しくなっていますからね。
加えて、SEOの場合自分でメディアを作ってグロースさせていく必要がありますが、手法論だけ考えるなら「費用をかけているけど、伸ばせないサイト」に対して価値を提供するスタイルの方があっていると思います。
どんな人が向いている?
「思考に柔軟性があり、仕組みを作って実行に移せる人」ですかね。
「6割くらいで仕事をこなしたい」「仕組みに沿って仕事を進めたい」という人にはあまり向いていない仕事だなと思います。
というのも、絶対的な正解がない業界ですし、思考の幅によって出来る仕事の範囲が大きく変わる仕事です。
- 「こういった手法でアプローチすれば集客出来そう。」
- 「このデータならこう改善したほうが良さそう。」
- 「こんな仕組みにすればもっと楽になるんじゃない?」
「1個1個の仕事の施策の方向性を考えて、しっかりやりきる。」を繰り返していける人は、自由度も高いですし、成果にもつながるので、とても楽しいと思います。
まとめ:課題も悩みもあるけど、面白い仕事だよ!
ということで、ここまで1年間ほど本業でWebマーケティング会社で働いていて感じることとか、良いところなんかをつらつら話してみました。
とはいえ、まだまだ課題を感じることも多いです。
- よりバリューの高い仕事をするために、自分には何が出来るだろう。
- より良いツール、ソリューションを作れないだろうか。
- もっと良い成果を出すためには、どんな手法があるだろう。
と、日々考えて、壁に当たりつつ、少しずつ正解を模索しています。
この記事で一貫して主張したいのは「Webマーケティング」も「コンサル」も非常に面白い仕事である。ということです。
サラリーマンというと、理不尽なこととか、嫌なことを我慢して、どこかで折り合いをつけなきゃいけないイメージがありますが、「こんな選択肢もあるんだな。」と気づくきっかけになってもらえると嬉しいです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!