でゅお(@duolog)です。
昨日から連載を開始しました、【IT業界の誤解】コーナーです。
▼1回目の記事はこちら
あなたはIT業界と聞いてどんなイメージを持たれますか?
時代を切り開く業界だ!プログラミングが出来てカッコいい!
なーんて言葉も結構聞いたりします。
一方で、非常にブラックな業界というイメージを持たれている方も多いと思います。
▼残業時間ニュース
ぼくは人材業界で営業をしていて、途中からIT業界に転職しました。
「人材業界で営業をやっている人間が、いきなりITのコンサルタントになんてなれるのだろうか?」
正直最初は結構覚悟をしていました。
- 残業なんて当たり前。
- 優秀な人がたくさんいる。
- 周りの社員は学生時代からパソコンいじっているプロばかり。
- ワークライフバランスって何ですか?
そんなイメージを持っていました。
実際IT業界にも色々な会社がありますし、もちろん上記の記事のようなブラック系の会社もあります。
しかし、そういった負のイメージだけでIT業界を敬遠するのは非常にもったいないです。
しっかり見極めればIT業界は戦略的勤め人をする上で非常に良い職場環境です。
具体的には以下のようなメリットがあります。
- 給料が高い。(年収500万以上はザラです。)
- 新しい技術の情報がどんどん入ってくる。(トレンドテクノロジーを勤務時間中に取得できます。)
- 残業時間も多くない。(ぼくは9時~18時過ぎには帰宅しています。※たまーに夜中まで働いたりもするけどね。)
もし、転職などを考えている方がいらっしゃったら、お気軽にTwitterでぼくに連絡ください。人材業界出身の経緯もあるためお役に立てると思います。
という事で、今日は第2回目【IT業界は勤務時間が長い。】についてお話出来ればと思います。
【誤解】IT業界は勤務時間が長い。
IT業界は勤務時間が長いといわれることも敬遠される理由の一つです。
勤務時間が長い。確かにそれはIT業界という特性上仕方ないことです。
それは何故か?
ITは24時間365日必要なものだからです。
例えば、今ぼくが使ってるブログサービスも、IT業界における商品の一つです。
このブログサービスをぼくは夜遅くまで使っています。
何故夜遅くまで使えるのかというと、誰かが夜遅くまでこのサービスを支えているからです。
夜中にブログサービスをメンテナンスしてくれたり、バグが発生しないように監視してくれる人がいるからです。
もし、このブログサービスが、朝の9時から夜の6時までしか使えないといわれてしまったらどうでしょう?
使いませんよね?
ぼくたちが夜中Twitterを使えたり、Facebookを見たり、ソーシャルゲームが出来るのは、IT会社が24時間365日体制でメンテナンスをしてくれたり、トラブルの対応をしてくれているからです。
だから、IT業界は労働時間が長くなりやすい業界なんですね。
激務で辞める業界だったからこそ、改善が繰り返された。
デスマーチという言葉を聞いたことがありますか?
デスマーチとは、長時間の残業や徹夜・休日出勤の常態化といった、プロジェクトメンバーに極端な負荷・過重労働を強い、通常の勤務状態では成功する可能性がとても低いプロジェクト、およびこれに参加させられている状況を主に指す。
ーWikipediaより
具体的にいうと、以下の作品がわかりやすいです。
IT業界がブラックというイメージがついたのは、この映画だったかもしれません。
IT業界はただでさえ人手不足に加えて、システムを作成するのにスキルが求められます。この映画では、プログラミングを少し覚えた主人公が、「いつまでにこのシステムを作れ!」と、システムの事を全然わかっていない人間に強要され、徹夜をしながらもシステムを完成させる為に頑張ります。
システムは、つくるのに予算がたくさんかかるため、どうしても”いつまでに”、”どんなシステムが作りたい。”という顧客の要望がたくさん出てきます。
そのため、作る会社はどれくらいの費用で、いつまでに出来るのか見積りをする必要があるのですが、これをへたな営業が安請け合いをしてしまうと予算も少なく、納期も短い”デスマーチ”という状況が出来上がります。
予算が少ないからこそ、残業代も払わない。
納期が短いからこそ、無理して働かせる。
これは、ひと昔前に社会問題にもなり、多くの人が体を壊しました。
しかし、今現在システムの需要は増すばかりです。スマートフォンも普及し、新しい技術もたくさん生まれました。
そうなってくると、貴重な知識を持っている人間を辞めさせないように、企業はさまざまな取り組みを行います。
もともと、私がいる職場では、営業もSEもコンサルタントも”終日徹夜”が当たり前でした。しかし、近年の人材不足と働き方改革の後押しもあり、今では夜の7時~8時にはほとんど人が退社するような状況になっています。
これがもし需要が無い業界であれば、リストラされてしまったり給料が下がってしまうのかもしれません。しかし、需要はどんどん増えているに加えて、ITのことを知っている人はほとんどいません。
だからこそ、社員が重宝され労働時間が短くなっているのです。
【解消】IT業界は昔に比べて勤務時間は短くなっている。ただし・・・
前段で、IT業界は勤務時間が短くなっているという話をしました。
ただし、いわゆるエンジニア(特に開発主担当等)はこの限りではありません。
IT業界は上に行けば行くほど、その人にしか出来ない仕事、その人しか責任を取れない仕事が生まれてきます。
なので、もし戦略的勤め人として、IT業界ではたらくのなら間違っても責任者やメインのSEになってはいけません。私が知っている本当に優秀な技術者は夏季休暇等が取れなかったり、徹夜をしたり、大変な思いをしながらも会社の為に貢献している方が多いです。
だからこそ、もし戦略的勤め人としてIT業界に入社するのであれば、エンジニア以外の職種がお勧めです。
「え、エンジニア以外の職種って何があるの?」
「未経験で入れる方法なんてあるの?」
あります。
ということで、第3回では「エンジニア職種の誤解」についてお話しようと思います。
こうご期待!