近年、新卒からずっと同じ会社で働き続ける「終身雇用」文化はすっかり淘汰されてしまいました。
「石の上にも3年」と言われる時代はどこにいったのか、新卒1~3年目で辞めて転職することに何も珍しさを覚えない時代にシフトしています。
ぼく自身、2年目の途中で会社を(体を壊して)辞めています。
でね、たまにあるんですよ。
前職の友人「●月●日に●●グループのみんなでバーベキューやるんだけど、来ない?」
いやーありがたいですね。まだ誘ってくれるなんて。
でもね、ぼくは思うんです。
「行く必要ないやろ。」
今日はその理由を書いていこうと思います。
Contents
退職した会社の人と会う必要性ってなんだろう。
会社の関係って非常に難しいです。
会社の方との関係性は「仕事」としてはじまります。大学生時代までに行っていた自身の信条・思考・性格による友達スクリーニングを行う事が出来ません。
たまたま同じ職場であり、同じ場所で働くことをある種強要されて出会った人たちですね。
加えてここで出会った人たちに「敵意」を払う事はできません。大学時代までにあった交友関係は「嫌いなら嫌いで良い」で済んだものでした。
しかし、ここでそんなことを言おうもんなら悪い噂はあっという間に広がります。
利害関係のない学生時代の友人のような関係性は築けないという言葉がありますが、その通りです。多少なりの「打算」によって付き合うことも必要となります。
さて、仮にその前提で前職の飲み会に参加すると、どうなるでしょう?
彼らは彼らのコミュニティの中で議論を交わします。その場所に行った時点で既にあなたは部外者なわけです。
部外者であるあなたにも、もちろん話をしてくれるでしょう。さて、どんな話になるでしょうか?
「今仕事は何してるの?」
「へー、楽しい?」
「そうか!良かったじゃん!」
「うちの会社は大変だよ。なーみんな。(ワイワイガヤガヤ)」
「また会おうぜ!」
残念ながら現実はこんなもんです。
大人数のコミュニティに参加することで、関係性は続くのか?
退職した会社の飲み会に定期的に参加する人からメリットを聞くと、こんなことを言われます。
「前職との関係性を続けることが大事なんだ。」
「いつかこの繋がりが役に立つかもしれない。」
とかね。
果たして、その薄っぺらい関係性というものはどれだけ役に立つものなんでしょうか?
会社という場所はその中の一員にしかわからない共通のプロトコルがあります。
転職をすることで、そのプロトコルは少しずつわからなくなり、最終的には旧来自分が持っていた感覚は全く別のものに変わります。
それは年収や、働き方、人間関係や専門性、業種によっても変わっていきます。
そうした事実に目を背け、無理に昔の社員と話すことは、果たして関係性の構築に繋がるのでしょうか?
もしどうしても、前職の仲間と会いたいなら、1:1で会おう。
退職した会社の飲み会に参加するのは無意味であるということを話してきました。
理由は、「相手も多少の気を使い」「無理やり合わせる必要がある」「薄っぺらい」関係にならざるを得ないからです。
だから、大人数で集まる前職の会社の人との飲み会なんて無駄でしかありません。
もし会うなら2人、多くても3~4人で済ませるべきとぼくは思います。
1:1で話をするのと1:大人数で話をする場は「コミュニケーションの質」が違います。
大人数の飲み会では「声の大きさ」と「話のわかりやすさ」でトピックが決まります。
退職した会社の飲み会で最も多いトピックは「その会社の中の話」じゃないでしょうか?
1:1であれば、その人とあなたとの関係性にもよりますが質の高い話が出来ます。
相手も自分の話に関心を持つでしょうし、あなたも相手と深い話が出来るでしょう。
このようにして続く関係性であれば、それは続けても良い関係性だとぼくは思います。すくなくとも形だけの薄っぺらい関係では、1:1で飲みに行くことなんて続かないでしょうからね。
ということで、ぼくも現在前職の会社からバーベキューのお誘いが来てますが、不参加連絡をします。
会いたい人とは、1:1で飲みに誘いに行けばよい。
その日はブログを書くことにします♪