努力をすることって、大事です。
ですが、それ以上に大事なのって「努力の方向性」です。
新卒入社したぼくは、「努力」に貪欲でした。
入社する前から人事に話を聞きに行って、お勧めの本をたくさん教えてもらい、狂ったように読み続けました。
営業として事前にインターンシップも行ったし、テレアポやるときだって本を何冊も買って、スクリプトを作って仮説検証を繰り返し続けました。
なんでそんなに頑張っていたって?
仕事を楽しくするためです。
ぼくにとって、仕事は「つらいもの」であり、「時間が奪われるもの」でした。
当時ぼくが就職活動していた時、色々な企業を見てガッカリしていました。商社もITも全く興味もてないし、何より仕事がつまんなそう。
社会人にとって仕事とは「人生の大部分を占めるもの」。どうせ時間をかけて大変な思いをするくらいなら、少しでもやりがいがあって、楽しめる環境が良い。
そんな思いで入社をすることを決めました。
入社してからも一生懸命頑張りました。努力しました。わずか2年に満たない時間でしたが、その時期だけは本当に寝ても覚めても仕事のことばかり考えていました。
そう、これが失敗だったのです。
「自分は何が欲しくて、努力をしているのか?」
当時のぼくが努力をしていた理由は、「仕事を楽しむ為」でした。しかし、この答えが間違いだったと気づいたのは、つい最近の事でした。
▼参考記事
ぼくは、嫌いなものを無理して好きになろうとしていたのです。その為に使った努力の資本は相当のものでした。寝ても覚めても仕事のことを考え続けた結果、22~23歳の頃の自分の時間が消えてしまったのです。
もちろんこの仕事で努力をしたことで得たものもあったでしょう。しかし、この時間とエネルギーを”どこに注いだ方が効果的だったのか?”と問うと、間違いなく「No」という結論になります。
今、毎日ブログをコツコツと更新していますが、当時のぼくならもっとたくさんの記事を書けるでしょう。今の自分と当時の自分を比べると、バイタリティに溢れていたのは明らかに当時の自分ですし、その頃はもっともっと尖った記事を書けていたんだろうと思います。
ま、たられば論の話してもしょうがない。
結論、努力は大事です。その道を究めたり、何かしらの価値を生み出したいのであれば、努力は不可欠な要素です。しかし、それ以上に努力の方向性に注意をしなければなりません。
やりたくもない仕事に「努力」のパワーを注いでいませんか?
好きでもない上司と「努力」して関わろうとしていませんか?
その「努力」は自分にとって本当に必要なものが手に入れられますか?
せっかく努力をするんです。賭けた投資を回収する為にも、自分の努力は適切なものなのか、常に確認していきましょう。
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