「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
ー村上春樹「風の歌を聴け」より。
人は誰しも理想を追いかけるものです。
仕事であれば、誰よりも成果を出したいと思います。楽器を弾く人もそうでしょう。好きなアーティストの曲を弾きたいという願望を持ち、自分が同じように弾けることを夢見ます。
ぼくたち人間には、向上心や見栄があります。自分が世の中に生み出したものを誰かに評価されたい。褒められたい。SNSの「いいね!」の機能は、どれだけ人間が共感を求めているのか考えさせられます。
毎日ブログを書いていると、自分の文章にどうしようもなく苛立ちを感じることがあります。「何故気の利いた言い回しが出来ないのだろう。」「あの人のような文章を書きたい。」そんな風に思い絶望し、ブログを消したくなることが何度もあります。
けど、完璧を求めすぎちゃいけないんです。下手くそな自分の言葉で発信するからこそ、成長につながる。
今日はその話をしようと思います。
⇒1週間で25記事更新して感じたことをつらつらとまとめてみました。
ギターの演奏技術が最も早く上達する方法
楽器全般に共通することかもしれませんが、演奏技術を高める最も効果的な方法があります。
それは、「人前でライブをすることです。」
人前で演奏するには、緊張があります。「もし上手く弾けなかったらどうしよう。」「笑われてしまったらどうしよう。」そんな不安に押しつぶされるようになります。
不安があるから、一生懸命練習します。恥をかかないために。
そうして初めてのライブを迎えてやり切った後、強く後悔するんです。あれだけ練習したのに、半分の実力も出せなかった。悔しい。そんな風に思うんです。
でも、そのライブを終えた後、演者は圧倒的な成長をします。
誰かに見てもらう場所をつくり、そこで思いっきり恥をかく。そのプロセスを繰り返している人間と、家に引きこもってギターを弾き続ける人間。どちらが心に刺さる演奏を出来るようになるかといえば、恥をかいた人間なんです。
世の中に出して、初めてプロとの距離が分かる。
自分の表現を出し続けることで、初めてプロとの差が分かります。
ぼくのブログにはこれしかPVが集まらない。なんであの人はあんなに褒められるんだろう。そうして嫉妬をして人は強くなるんです。
知識を吸収して、それっぽいことを言うほど簡単なことはありません。あいつのブログ面白くねーな。っていうのは簡単なことです。
だから恥ずかしくても、記事を出し続けなければ成長はありません。悩んで苦しんで、どうすれば人に響く文章を書けるようになるのか。どう書けばもっと共感を呼べるのか?その試行錯誤がプロとの距離を埋めるのです。
だから、今日もぼくはバッターボックスにたち続けます。
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