就職活動は、”嘘つき大会”と揶揄されることすらあるそうです。
自分の心の声を偽り、精一杯きれいに見える形で学生はハキハキと返事をします。
メーカー?商社?何するのかすらよくわからないけれど、会社の一員として責任を持って頑張りたい。そんな少しも思っていないことを平然と言えるのが日本の就職活動の実情です。
ぼくが就職活動をしているときも、たくさんの学生がいました。ナンパとサークルに明け暮れていた友達が、一部上場の会社に内定したときのエントリーシートは”嘘だらけ”でした。
「お前どんな聖人君子だよ・・・」とさすがにツッコミしたくなる気持ちを抑えつつ、見守っていました。
そんな生き方に憧れる人は、嘘を塗り重ねても良いんです。
ですが、そうした就職に違和感を少しでも感じる可能性があるなら、”本音”で面接に挑みましょう。新卒入社した会社で、”価値観の合う人間”を見つけるためにも。
同期は、少なからず同じ色を持っている。
良くも悪くも、同じ会社に入社した同期は、同じ価値観の人間が集まります。
ぼくは就職活動のとき、言いたいことを全部言ってました。社長面接だろうが「転勤したくない。」「御社は第2志望です。」なんて思ったことを素直に行って切られたこともたくさんありました。
「どうせ1日の大半を仕事に捧げるのなら、せめてやりがいや楽しさが感じられる仕事がいい。それが実現できるならどんなことでもやってやる。」
そんな話をして、1社目に入社しました。
そこで出会った同期たちと話をしてみると、やはり同じような人間がたくさんいました。仕事に対して前向きで、モチベーションがあって、自分の仕事に責任を持っている同期に出会うことが出来ました。
そうした仲間との出会いは、自分の人生の一つの財産になっています。
嘘を塗り固めると、後がつらい。
嘘を塗り固めるということは、相手はその嘘に好意を抱いたということなんです。
その嘘が消えてしまったら、相手はあなたのことが嫌いになるんです。
これは結婚も同じです。相手に対して本当の自分を出さないまま結婚してしまうと、結果的に上手くいかない。会社や飲みの場で嫁の悪口を言うことでしかストレス発散できないようななさけない人間は何人も見てきました。
就職というゲーム。嘘を塗り固めてでも、入社出来た自分を誇りたくなることもあるでしょう。
でも、信用のできる人間を探すのは難しい。あなたが嘘を塗り固めて入社出来たということは、周りの人間も同じということです。それだけの話です。
「大企業や公務員”だけ”が正解じゃない。」そう教えてくれた恩師の話
”本音”をぶつけられる同期がいるって心地よい。
新卒入社して得た同期という存在は、自分の人生にとって”最後の同級生”となります。
ほとんど同い年の人間と一同に会える機会なんて、就職以降はほとんどありません。
だからこそ、新卒入社した同期は大切な仲間になる可能性を秘めています。本音をぶつけあったり、お互いのライフイベントを祝ったり、悲しんだり、そうしたことを出来る仲間を作れる機会はそう何度もありません。
嘘を塗り重ねて入社した仲間と、信頼関係を寄せられるでしょうか?そんな人間関係はいらないと思うでしょうか?
後は個人の問題です。せっかくの機会、後悔しないようにしてください。
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