コラム

【AI時代に中間管理職はいらない】大企業で出世を目指す努力は無駄になる。

最近、落合陽一氏の新作「デジタルネイチャー生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂」を熟読しています。

まだ読み切れていませんが、とにかくドストライクな領域で続きが気になってしょうがないのです。今週末の土日を使って読みきりたいなーという感じですね。

そのため詳しい書評はまた後日かければと考えています。

AI関連の本が世の中に出てきて久しいですが、最近はどの本を読んでいても未来においての仮説が収束してきた気がしています。

それは、AI時代の突入により「人工知能を扱うものと人工知能に扱われるもの」で二極化し、格差がますます大きくなるということです。

そして、この時代になることで、「大企業で出世を目指す人間は、AIによって淘汰されていく。」という想定をしています。

今日はその話をしようと思います。

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人工知能ってそもそもなんだ?

あなたは人工知能についてどれくらいご存知でしょうか?

人工知能とはArtificial Intelligenceと書かれますが、少々雑多なバズワードとして世の中に認知されています。

ぼくも専門家ではないため詳しい見解は避けますが、ざっくりいうと脳と同じ仕組みをプログラムとして作成したものです。

例えば、ぼくたちはりんごという単語を聞くと、「赤くて」「丸くて」「食べられて」「酸味があって」「美味しい」「果物」という認識を持つでしょう。

この認識は、幼少期の学習を通じて導かれます。りんごとは、赤くて、丸くて、食べられて、酸味があって、美味しいという事を経験し覚えていくわけですね。

そして、りんごというものは「果物」という言葉に分類されることがわかります。

りんご、とバナナ、とみかん、はわかる。じゃあドラゴンフルーツってなんだ?ってなったときに「果物」という物体を知っていれば、ドラゴンフルーツ=果物として分類されます。

このように、人工知能とは、膨大なデータをアップしていき、その相関関係をデータとして蓄積することで、データ同士の結びつきを学習し、認知できるという技術です。

これは機械学習(Machine Learning)とも呼ばれます。一番わかりやすいのは囲碁AIですね。あの人工知能は勝つための条件(目数が多ければ勝ち等)をいれ、膨大な棋譜をデータに読み込ませることで、最善の一手をマシンが学習していくというものです。

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多数のデータを基にした判断軸が出来れば、意思決定をする上司は要らない。

様々な情報をインプットし、その情報を元に結論をだす。

この技術が発展し、会社に浸透していくことで”意思決定に関わる人間”が淘汰されていきます。

営業会社で想像してみてください。営業成績・販売台数・原価・作業時間・成果物・・すべてをデータに読み込ませたらAIは意思決定が可能となるでしょう。

AIが組織、そして人間を管理出来るようになるんです。

実際、既に企業のシステムではAIが利用されています。

例えばSenseという営業管理システムは行動履歴等を記録し、そのデータをもとに顧客への連絡時期、メールの文面なんかをサジェストしてくれるシステムです。現在実用的かはともかくとして、これらの精度は今後急速に上がっていくでしょう。

データによる経営判断が可能となれば人間の管理コストはより下がります。生産性が低い人間にはアラートをかけ、生産性が高い人間は奨励する。このような判断は人間の直感的、経験的観測よりもデータに基づいた方が合理的なのは明らかでしょう。

この結果必要が無くなる人間がいます。

それが、世に言う”中間管理職”というものです。

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AIの存在で中間管理職がいらなくなる。

実際に、「AI時代に生き残れない中間管理職はこんな人」――冨山和彦の正解という記事では中間管理職の8割がいらなくなるとの見解が述べられています。

中間管理職の一番の役割とは、トップと現場の開きを埋めることです。

労働者階級と資産家階級は対立の歴史で成り立っています。資産家は労働者からの反発を恐れつつも、可能な限り自身の会社を発展させたいと考えています。

現代風で言えば社長と実務担当者、そのすり合わせを行うのが中間管理職の存在です。

ですが、仮にすべての現場情報が数字として可視化され、統計的手法を元に提言してくれる人工知能があったら、経営者はなんと思うでしょう?

中間管理職に高いお金を払うよりも”実務が出来る人間”にお金を払いたいですよね。

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人工知能に使われて生きるか、人工知能を使いこなすか。

以上の考察を踏まえると、”社長”と”実務が出来るスーパースター”が今後の経済で圧倒的な富を持ち、人工知能を使いこなすものとなる。

そして、”中間管理職オッサン”と”実務作業者”は差別化出来ず人工知能に使われる存在となる。

旧来のキャリアモデルにおいて破壊と再生が今まさに起きているといっても過言ではないでしょう。

こうした時代の流れを見ていると、大企業で出世を目指すという考えが如何に古典的な発想であるか感じますね。

現場で頑張って、出世を目指して、少しずつ楽になっていく。

そんなチンタラしてたら課長になる頃にクビ切られて終わる可能性を秘めています。

「今の自分がしている労働の代替可能性はどれくらいだろうか?」

20代・30代は確実に意識しなければいけませんね。

おわり。

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