ITの仕事をしていても、本を読んでいても思いますが、
近い将来「ロボットに仕事を奪われる」ということを想像するのは
難しくない時代になってきました。
書き手が入力した簡単な文章を推敲し、より自然で分かりやすい文章を自動生成するAI(人工知能)技術を開発しようと、東北大学大学院の学生2人がベンチャー企業「Langsmith」を創業した。自然言語処理やディープラーニングなどの技術を活用し、「どういう文章を書いたら良いんだろう?」という人々の悩みを解決するとしている。
ルーティンワークを自動化することはとっても簡単に
なってきましたし、上記のような”クリエイティブ性”が
ディープラーニングによって実行出来ることも自明です。
これらの技術が進んでいくことで、社会は2つの属性に分かれていくだろうなぁと思っています。
今日はその話をしようと思います。
この記事の内容
- 「ロボットより人件費が安い人」と「ロボット以上の価値がある人」
- 専門性の価値が薄れていく。
- スキルの掛け合わせ×パーソナリティで勝負する。
「ロボットより人件費が安い人」と「ロボット以上の価値のある人」
これからの時代、以下の2つの階級の人だけが仕事が出来るようになって、格差がますます拡大していきます。
ロボットより人件費が安い人
- ロボット化は可能だが、人間がやるほうがコスパの良い仕事(時給が安い)
ロボット以上の価値のある人
- ロボット化が不可能で、ロボットでは出せない付加価値を提供できる仕事(時給は高い)
前者はコンビニバイトやガードマン、マックジョブが考えられます。
後者は企画・マーケター・セールス・SE等の専門系や、一部エグゼクティブ層、フリーランスのイメージです。
ぼくもロボット系の仕事をしていますが、今のロボットの月給ってボトムで50万円くらいなんですよ。
それだけ払えば昼夜問わず働かせられる。休みもいらない。訴えられることもない。そんな労働者が確保できるんです。
やることのシナリオさえ作れば後は勝手に仕事してくれます。
今は簡単なロジックでしか行動の分岐は出来ませんが、今後ディープラーニングやOCR等の技術が複雑に絡み合うことで、大体の仕事は理論上出来るようになるでしょうね。
外部リンク⇒「Class2」RPA導入支援サービスの提供を開始_KPMG
専門性の価値が薄れていく。
インターネットの出現時にも騒がれていましたが、ただ知識を入れて引っ張り出す仕事の価値はますます薄れていきます。
A+B=Cで導き出される仕事の多くは外注化されるでしょう。
これはまだ想像ですが、「あなたの仕事を弊社のロボットが代行します!」なーんて事業モデルが出てもおかしくありません。
膨大なデータベースから適切な情報にアクセスする技術はあるので、後はその情報を加工して提供するー例えば定期的に情報を収集して整理してまとめて報告するー仕事なんかは価値なくなるんでしょうね。
ロボットに仕事を奪われない為には?⇒”クリエイティブ”を身につけよう。
スキルの掛け合わせ×パーソナリティで勝負する。
こうなった未来では「スキルの掛け合わせ」で生み出した「パーソナリティ」で勝負する時代になると考えられます。
「HP制作だけならロボットに外注できるけど、マーケティングを意識したHP制作はこの人しか出来ないよね。」とか、
「ロボットのテーマで面白いコンテンツ書けるライターはこの人しかいないよね?」
みたいな掛け合わせを持っている人がロボットに買い叩かれず、お金を稼げるようになります。
結果、その掛け算されたスキルがパーソナリティに紐付いて、”仕事が頼まれる人”になり、”稼げる人”になり、
それ以外の人間はロボットの人件費より安いか?で判断される。
いやー、こうなったら格差社会まっしぐらですね。
⇒【AI時代に中間管理職はいらない】大企業で出世を目指す努力は無駄になる。
まとめ
ロボットよりコスパいいですよ!って言えば、仕事をもらえるかもしれないけど、割ときつい未来が待っています。
大企業とか公務員とかの人は仕事なくなっちゃいますので、中長期的にはあまりおすすめできません。
もし、ロボットを使う側の人間になりたければ、自分の価値をどんどん発信して、「ロボットと差別化出来るラベル」を手に入れる為の努力が必要かもしれませんね。